試合は立ち上がりからG大23が主導権を握り、持ち味である丁寧なボール回しで相手を翻弄し始める。中盤の奥野、芝本が起点となり、両サイドの黒川と村上にボールを供給し、サイドからの攻撃で得点のチャンスを伺う。右サイドでは中村と村上、左サイドでは黒川と山口が相手のサイド深くまで侵入し、何本もクロスを上げるがゴール前で待つ唐山、高木には合わず、なかなか決定機につなげることができない。いつ得点が生まれてもおかしくない中での39分、一瞬のスキを突かれあっさりと先制点を取られてしまう。するとその5分後、左サイドからのクロスでチャンスメイクをしていた黒川が負傷。交代を余儀なくされ、代わって菅野が入る。その後もチャンスの場面を作り出すも、得点を奪うことができず0‐1で前半を折り返す。
後半、相手は山田と岡山の2枚を投入。対してG大23は前半と同じメンバーで後半に挑む。後半に入り、前半うまくいっていたポゼッションにミスが出始め、徐々に相手の攻撃の時間が増えていく。前半に黒川と交代で入った菅野が、中盤からボールを散らし攻撃の機会を伺うも、なかなか合わずに苦しい時間が続く。60分、G大23は村上と當麻に代え、シン ウォノと荻野を投入し、守備の立て直しを図る。その直後、芝本がこの日2枚目のイエローカードで退場となってしまう。1人少ない状況となってしまったが、前線の中村、唐山、菅野にボールを集め、ゴールへ向かう。しかし76分、またしても背後のスペースを突かれ失点。0‐2とさらに苦しい展開に。その後も両サイドから果敢に攻めあがるが、得点を奪うことができず試合終了のホイッスル。アウェイの地で勝ち点3を手にすることはできなかった。ここ4試合勝利から遠ざかっているG大23は、次節ホームで讃岐と戦う。残りの試合で勝ち点を積み上げるためにも、大事な一戦となる。