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2020.7.13[チーム]

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[WE ARE GAMBA OSAKA 2020]MF15 井手口陽介

一つ後のニュース

  • 2014年に高校3年生だった井手口は『飛び級』でトップチームに昇格
  • 「今でも記憶に残る試合」だと話す、2015年の天皇杯決勝
  • 2015年の天皇杯優勝で、初めて『タイトル』を獲る楽しさを実感
  • 「1つ1つのプレーに自分の全てを出し切って戦い続けたい」と心境を語る
様々なシーンを通して、ガンバ大阪との『絆』を紹介する『WE ARE GAMBA OSAKA』。今シーズンは、それぞれの人生で印象に残る試合や出来事、出会い、を通してその胸に根づく、ガンバ愛を浮き彫りにする。

 ガンバ大阪が『三冠』を実現した2014年。高校3年生だった井手口陽介は『飛び級』でトップチームに昇格した。クラブからの発表があったのは3月のナビスコカップ(現ルヴァンカップ)グループリーグ1節・ヴィッセル神戸戦でベンチ入りをした直後のこと。その後も同カップ戦の3節・サガン鳥栖戦でプロデビューを飾り、4節の鹿島アントラーズ戦に先発出場するなど、上々のスタートを切ったが、以降は、尻上がりで調子を上げていくチームの中でリーグ戦、天皇杯ともに出場チャンスを得られないままシーズンを終える。であればこそ、その胸に渦巻いていたのは『三冠』の喜びより、悔しさだった。シーズンを終えた直後の言葉が物語っている。

「プロになるまで試合に使ってもらえないことはほぼなかったので悔しさもあったし、自分を作る難しさも感じました。正直、面白くないという気持ちもあった。だけど、絶対に見返したる、って思っていたし、我慢も必要だと自分に言い聞かせながらサッカーから逃げずにやってきた。それに僕がポジションを争っているのはヤットさん(遠藤保仁)や今さん(今野泰幸)、ミョウさん(明神智和)ですから。彼らに比べたら自分はまだまだやなって思うけど、日本代表クラスの人との競争を乗り越えられたら即、日本代表になれる。それをモチベーションにやり続けたいと思っています」
 
 その言葉通り、翌年も井手口は『続ける』ことに集中した。トップチームには相変わらず絡むことができず、時にJリーグU-22選抜としてJ3リーグを戦うこともあったが、彼の心は折れるどころか、より強く、逞しさを備えていった。
そんな彼にチャンスが巡ってきたのは15年の夏を過ぎてからだ。控えに終わることも多かったとはいえ、コンスタントにメンバー入りができるようになり、井手口は少しずつその出場時間を伸ばしていく。しかも、チャンピオンシップ準決勝、決勝といった大一番でピッチに立てたことは自信になった。
「1年目は周りに遠慮して全く自分のプレーを出せなかったけど、この頃から遠慮もしなくなった」
 自身でも成長への手応えを実感し始めた中で迎えたのが「今でも記憶に残る試合」だと話す、同年の天皇杯決勝だ。浦和レッズ戦の控えメンバーとして名を連ねた彼は、開始わずか12分で出場チャンスをつかむ。先発していた米倉恒貴(現ジェフ千葉)の負傷を受けてのことだった。
「今さんがサイドバックにまわり、僕がボランチに入ったんですけど、まずあの場面で使われたのが素直に嬉しかったし、それに応えたいという気持ちもあった。後半はめちゃめちゃ攻め込まれたけど、個人的にはとにかく楽しかったという印象しかない。あの試合を戦えたことで本当の意味での『タイトル』の欲が芽生えた」
 表彰台から見た景色は今も忘れられない。アカデミー時代は最後の1つが勝てず、準優勝止まりだったし、14年はその瞬間を全てピッチの外で味わっただけに感慨もひとしおだった。
「全く絡めなかった『三冠』とは喜びが全然違ったというか…実際に自分が試合を戦って手にした『タイトル』は格別でした。初めての表彰台も勝者にしか味わえない優越感みたいなものがすごく誇らしかったし、初めて『タイトル』を獲る楽しさを実感できた」
 事実、そこで芽生えた感情は、井手口の成長に拍車をかけた。といってもすぐにレギュラーに定着したわけではない。相変わらずチーム内での厳しい競争にさらされながらレギュラーの座を掴んだのはさらに1年を過ぎた17年だ。だが、その間も着実に先発を預かる試合を増やしながらアピールを続けプレーの迫力を増していく。そのことは日本代表選出や海外へのチャレンジにも繋がった。
 そんな風に時間をかけて存在感を知らしめ、ステップアップを図った井手口は、昨年の夏、再びガンバに戻った。以前に在籍していた時にはなかった「チームを引っ張っていく責任」が備わったからだろう。23歳の彼からは風格さえ感じられるようになったが、キャリアを重ねた今だからこそ改めて『タイトル』の難しさを実感していると話す。
「試合をコンスタントに戦う中でこその1勝の重みとか、それをタイトルに繋げていく難しさは昨年、すごく感じました。ですが、試合に出てそれを感じられるのはある意味サッカー選手としてすごく幸せなこと。ガンバのユニフォームを着てピッチに立つ責任を結果で果たせるように、あの時、天皇杯で実感した本物の楽しさを味わうために毎試合、1つ1つのプレーに自分の全てを出し切って戦い続けたい」
 そのために、自分らしく、熱く激しく、体を張る準備はできている。


Interview and text by Misa Takamura

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FW33 宇佐美貴史
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MF14 福田湧矢
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