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2025.4.11[チーム]
[プレビュー]ホームの圧を後押しに目指す5試合ぶりの勝利。名古屋戦ではボールを握って、相手をこじ開ける
柏戦では最小得点差で敗れ、今季初の連敗を喫したガンバ。2試合連続ノーゴールで敗れたが、柏戦で2度決定機に絡んだジェバリも「自分たちに得点のチャンスが訪れたにもかかわらず、得点を決めきれなかった。ただ連携面やフォーメーションに関しての難しさはなかった」とポヤトス監督が2試合連続で用いた新布陣にも一定の手応えを口にする。
リーグ戦では直近の4試合勝利から遠ざかるガンバだが、離脱者もいる中で今は我慢の時である。過去2シーズン、いずれも難しい時を乗り越えてきたガンバだがいつもはエクスキューズの好まないポヤトス監督も「ウインガーが怪我から帰ってきたら本当のガンバを見せられる。今は全員で忍耐強く耐えて、少しずつ流れを作れるように全員でまとまってやっていきたい」と力を込めた。
ガンバの勝利を信じて集うホームのサポーターの前で目指すのは5試合ぶりの勝利だが、その道筋となるのが今季目指すスタイルを体現することである。
「今年のガンバはとてもオフェンシブなチームでボールを持つことが大事になる」(ポヤトス監督)。いい守備から素早く攻めた昨季のスタイルと異なり、今季目指すのはボール保持をより高めること。中盤に君臨するラヴィの攻撃力はガンバの確かな強みではあるが、だからこそ必要になるのは柏戦で噛み締めた教訓だ。
「相手の1列目を剥がせれば相手が苦しむし、上手く行かなければ、自分たちが苦しむことになる」とポヤトス監督は言う。名古屋は勝利した試合ではマテウスや永井らが前線からアグレッシブにプレスをかけ、相手のビルドアップを制限してくるが、いかに勇気を持ってボールを動かせるかが鍵になる。
一方で名古屋の最終ラインは攻撃の一歩目としても機能してくる。「主導権を握るためにはボールを奪いに行かないとボール保持の時間は伸びない」と満田は言う。今季、ガンバが好ゲームを見せている試合ではジェバリや満田が最前線の守備でも機能。チームがコンパクトさを保つ上でも前線からの効果的な守備もポイントになりそうだ。
名古屋は現在リーグ戦で19位。ただ長谷川監督のもと昨季はルヴァンカップの制覇を果たしており、チームの地力に疑いの余地はない。
前節は湘南に1-2で競り負け、3連勝こそ逃しているがチーム状態は上向いている。リーグワーストの失点を喫している名古屋は9試合を終えて、無失点は1試合のみ。「柏戦でゴールネットを揺さぶれなかった責任を感じている。ストライカーとして責任を持って得点を追求していきたい」とジェバリも力を込めた。
一方でここまでリーグ5位タイの11得点を奪っている攻撃にはやはり注意が必要だ。チーム最多の3得点を決めているボランチの稲垣に加え、かつてガンバでプレーした佐藤も2得点中。特定の点取り屋に依存していない名古屋ではあるが前線にもマテウスや、前節の湘南戦で今季初出場を果たしたユンカー、更には経験豊富な永井も揃っており、一瞬の隙もガンバには許されない。
効果的にボールを握り、そして名古屋の守りをこじ開ける――。その先に勝利が待つことをガンバが体現する。