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2025.4.15[チーム]

[プレビュー]必要なのは勝利だけ。名古屋戦の勢いをガンバの全員で継続する

リーグ戦で5試合ぶりの勝利を手にした名古屋戦は、悪い流れを断ち切っただけでなく、今季のガンバが歩むべき方向性を選手の全員で体現した一戦だった。
「勝つだけでなく、どのように勝ったのかが非常に良かった」とポヤトス監督も攻守両面で機能した戦いぶりをこう評したが、よりボールを握り、複数の選手が連動して相手ゴールに迫る狙いが2得点の場面に現れた。

巻き返しの第一歩を踏み出した名古屋戦ではあるが、ガンバは次なるルヴァンカップの戦いに気持ちを切り替えている。「メンタル的にいい形だが、気を引き締めてアラートにしていかないといけない」(ポヤトス監督)。
ルヴァンカップ1stラウンド2回戦で対戦するのはJ2勢の水戸。週末にはリーグ戦の横浜FC戦が控えるだけに1回戦の高知戦同様、ガンバはチームの総力をあげて、敵地で勝ちに行く。
ポヤトス監督も言う。「高知戦のような形になる。ガンバは全ての大会が重要で勝つことが大事」。

一発勝負のトーナメントの難しさは選手たちも自覚済みだ。高知戦で最後尾を引き締めた百戦錬磨の東口が「内容が良くても負けたら意味がない。高知戦同様に、結果を残したい」と力を込めれば、満田も「トーナメントは内容よりも結果が一番。全員でいい準備をしたい」と気合十分だ。
公式戦では2013シーズンのJ2時代以来の対戦となる水戸だが、今季は沖縄キャンプの練習試合で顔を合わせている。現在J2で9位の水戸だがリーグ戦では前節、昨季までJ1で戦った札幌相手に3-1で快勝。「キャンプで対戦したが、もっとアグレッシブになっているし、ハードワークするチームになっているので簡単な試合にはならない」と東口は警戒感を口にする。

ホームでガンバ相手に番狂わせを目指してくる水戸戦のポイントは明確だ。「素早くプレスをかけて相手を快適にプレーさせないこと。水戸のホームでガンバがボールを持てば相手は苦しむことになる」とポヤトス監督は言う。
まずは水戸とのハードワーク合戦で後れを取らないことが大前提となるが、ガンバの強みはやはり、名古屋戦の勝因となったボールを動かすスタイルである。
「水戸は全員が連動してトランジションの切り替えが早いし、全員でプレスをしてくる、そこをどう剥がすかが大事」(満田)。
ハイプレスも用いる水戸だけにボール保持だけに固執せず、臨機応変の戦いぶりは不可欠。ピッチに立つ全員の共通認識が重要になるのは言うまでもない。

一方の水戸は1回戦で熊本に1-0で勝ち切っているが、直近のリーグ戦で出場した選手をベンチにも入れない完全なターンオーバーで勝ち上がってきた。メンバー構成は不透明だが、誰がピッチに立ってもアグレッシブなプレスを繰り出してくるはずだ。札幌戦で2得点している渡邉やルヴァンカップ1回戦で決勝ゴールを決めた安藤らには注意が必要だが、GKの西川も安定したプレーを見せているだけに、確実に決定機でゴールを奪いたい。
水戸の下克上は許さない――。ガンバがアウェイの地で勝利だけに邁進する。