NEWS

ニュース

2025.3.28[チーム]

[プレビュー]ポヤトス体制下では3勝1分。決め切る力が新潟相手に問われる

チームの総合力が問われるルヴァンカップの1stラウンド1回戦では高知に対して2-1で勝利。「結果が大事な試合で勝ちきれたのは良かった」と美藤は振り返ったが、宇佐美に待望の今季初ゴールが生まれ、山下の負傷交代で急遽ピッチに送り出された唐山が貴重な追加点をゲット。アカデミー育ちの2人のゴールで粘る高知を振り切った。

一戦必勝のスタンスに変わりはないガンバが次に戦う舞台は、上位追撃を目指すリーグ戦である。
前節を終えて、首位を走る鹿島との勝点差は4だが、同時に17位の浦和との勝点差もわずかに3。混戦模様のリーグ戦でガンバは新潟とのアウェイゲームに挑む。
ボール保持を重視する新潟に対して、ポヤトスガンバは過去3勝1分。相性の良さは決して偶然ではなく、攻守両面で狙いのあるサッカーを体現してきたが、今節のポイントは決定力である。
「ポイントは先制点を取れるかどうか。前節のようにチャンスがあっても決めきれないとああいう展開になってしまう」と中谷はシュート20本を放ちながら敗れた横浜F・マリノス戦の教訓を口にする。

樹森監督を新たに迎えた新潟は開幕から3分3敗と未だ勝利がなく、現在19位。それだけにホームでアグレッシブに向かってくるはずだが「インテンシティが高くプレスもしっかりとかけてくるし切り替えも速い。ボールを素早く動かしてくる」とポヤトス監督は警戒を口にする。
今季公式戦初勝利を挙げたルヴァンカップはサブメンバーを含めてオール日本人で戦っている新潟だが、球際や切替えで遅れを取ることは禁物。一方でボールを動かしたい新潟に対しては効果的なプレスも有効になるが、攻守でバランスをとる鈴木は「相手はボールを持つことを得意としているチーム。ただ相手の良さを消したいがためにハイプレスに行きすぎると逆にその良さが出てしまう可能性がある」と奪う位置に関しては臨機応変にコントロールするつもりでいる。

新潟が今季喫した3敗はいずれも先制点を奪われており、うち2試合は複数失点を喫している。ガンバとしては「決定機を作れているので、まずそこを仕留めて相手の息の根を止めないといけない」(黒川)。
新潟が与えた10失点の半数以上がセットプレーを含むクロスによるものだが、これまでの対戦で新潟相手には個人的にも相性がいい黒川の攻撃参加にも期待がかかる。

新潟の和製2トップ、長谷川と矢村はそれぞれ2得点を奪っており警戒が必要な存在だが、黒川とマッチアップする可能性がある小見もルヴァンカップの八戸戦で今季初ゴールをゲット。また、かつてガンバに在籍した小野もメンバー入りしてくる可能性がある。
「新潟戦はしっかりと勝点3を取らないといけないし、上位に行く上で、流れに乗りたいのでしっかりと勝ちたい」(中谷)。
新潟戦を皮切りに始まる3連戦に向けて、ガンバが勝利で弾みをつける。