試合は序盤からガンバがボールを握る展開が続く。11分、FKのこぼれ球から最後は井手口が左足でシュートを放つも、これは相手GKのセーブに遭う。13分には相手DFのバックパスの乱れを突いたレアンドロ ペレイラがGKと1対1のチャンスを迎える。GKを交わしにかかるが、これも相手GK・村上にわずかに触れられ、シュートに持ち込むことはできない。対する福岡も前半終了間際の42分、右サイド・湯澤のクロスに渡がニアに飛び込むが、わずかに合わずボールは逆サイドへ流れる。危ない場面だったがこの日もGK・東口ら守備陣を中心とした粘り強い守備を見せる。一方ガンバも前半アディショナルタイムにペナルティエリア内でボールを受けた宇佐美がドリブルで侵入すると左足で強烈なシュートを放つが、これもGKのセーブに遭いゴールネットを揺らすことはできない。ゴール前までは攻め込むものの決定機を決めきれずに前半をスコアレスドローで折り返すと、両チーム選手交代なく後半へ。
後半は前半とは打って変わって立ち上がりから福岡が優勢に。48分にCKからカルロス グティエレスにヘディングシュートを許すが、これは枠を外れ事なきを得る。続く49分にはチュ セジョンが中盤でカウエにボールを奪われピンチを迎える。カウエのパスを受けた渡がフリーでシュートを放つが、ゴールの枠をわずかに外れ難を逃れる。福岡にペースを握られる展開が続くと65分、福岡・長谷部監督が先手を打ってカードを切る。石津と吉岡に代わり田邉と金森を投入。すると対するガンバも68分に倉田を下げ、チアゴ アウベスがピッチに。福岡は70分にも選手交代を行い、湯澤に代えエミル サロモンソンを投入。さらに78分にはカウエに代え志知、渡に代え北島と早くも5枚の交代カードを使い切ってくる。ホームで今季リーグ戦初得点と初勝利を狙うガンバも82分にレアンドロ ペレイラを下げパトリック、後半アディショナルタイムには一美と髙尾を投入。最後までゴールを目指し、攻撃的な采配を振るう宮本監督。終了間際にはFKのチャンスにチアゴ アウベスが左足で狙うが、壁を越えることはできずに試合終了。前節に続き二戦連続のスコアレスドローとなり、勝点1を積み上げるに留まった。