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2024.4.13[チーム]

[プレビュー]嫌な流れは自分たちで断ち切る。鳥栖相手に5試合ぶりの勝利を掴みにいく

昨シーズンの準優勝チームでもある横浜F・マリノス相手に0-2で敗れ、今季初の連敗を喫したガンバ。「グラウンドを離れる時にはフラストレーションが溜まった」とポヤトス監督が口にした言葉は選手、サポーターの誰もが同じく胸にした思いだろう。
直近の4試合で足踏みが続くガンバだが横浜F・マリノス相手に互角以上の戦いを見せ、相手のほぼ2倍となる21本のシュートを放った内容には宇佐美も手応えを口にする。
「マリノスに対して真っ向から打ち合えたのは良かったけど、後はフィニッシュのところが課題」。

山田やアラーノら開幕当時に勢いをもたらした前線のキーマンが不在でも、前節はポヤトス体制で初先発となった唐山が右サイドで存在感を見せたり、福岡が右SBで安定感あるプレーを見せたりと収穫も多かった。
中3日の連戦だけに再び総力戦で挑むガンバだが、焦ってゴールをこじ開けに行くのではなく、今まで積み上げてきたサッカーを信じること。横浜F・マリノス戦ではチーム2位の走行距離をマークし、攻守に躍動した宇佐美も「どうボールを奪うか、どこでボールを奪うかというところを全員が意識したいし、まずそこを武器にしたい。そこに意識を置いてやれば必然的にボールも回るし、スタジアムの雰囲気も僕らが戦いやすいものになる」と攻撃的な守備からリズムを作り出していくつもりでいる。

鳥栖もボールを保持し、独特のスタイルを貫いて来るが、相手のボールの動かし方に応じた選手の配置も今のガンバの強みの一つである。「どこからのプレスがあるのか、試合展開でどのように相手の穴が開くのかを判断しながら試合を進めたい」(ポヤトス監督)。
直近の5試合は4敗1分と勝利から遠ざかるだけでなく、失点数はリーグワースト2位の鳥栖だが、だからこそ立ち上がりからハイプレスを繰り出し、高い強度を保って来るはずだ。
「鳥栖は失点数を意識して試合に入って来るだろうし、ハイラインでプレッシャーもかけてくる。そこをどうかいくぐるか。試合の入りを間違えないことが大事になる」と黒川も話す。

前々節は神戸に対して粘り強い戦いを見せ、スコアレスドローに持ち込む力も見せている上、鳥栖は一週間のインターバルを挟んで挑んでくるだけに試合の入りはセーフティーにプレーすることも必要になりそうだ。
総得点は6の鳥栖ではあるが、やはり最も警戒が必要なのは2得点を決めているマルセロ ヒアンとトップ下の堀米の個の力である。堀米は宇佐美と同じ「プラチナ世代」の一人として知られるが「左足一本で状況を変えてしまう選手だし、当時からアイデアは人と違うものがあった」と世代別代表で共に戦った宇佐美は警戒を口にする。

「ホームではいい内容でサッカーが出来ている。それを見せながら結果を出すことに集中したい」(黒川)。
横浜F・マリノス戦では今季初の複数失点を喫したガンバだが、攻守一体のスタイルで5試合ぶりの勝利を掴むのみだ。